PRK・PTK手術について

PRK(エキシマレーザー屈折矯正角膜切除術)について

エキシマレーザーで角膜の形状を変えて近視、遠視、乱視などを矯正する手術です。
1990年院長が勤務した武蔵野赤十字病院で日本ではいち早く厚生省の臨床治験が行われました。院長は術後診療、経過観察を担当し術後7年目までの経過観察した結果をまとめ国内外の学会に発表しました。

PRK手術

PRK手術とは、角膜の上皮をレーザーで取り除いた後、さらに近視、乱視の度数に合わせてエキシマレーザーを照射し、ごく少量の角膜実質を取り除き、角膜の形状を平坦化させる手術法です。

麻酔

1.点眼薬で麻酔をします

手術の順番
レーザーを照射

2.レーザーで角膜上皮を取り除いた後で、さらにレーザーを照射し実質を削ります。

手術の順番
フラップを戻す

3.上皮が回復するまで保護用のコンタクトレンズをつけます

PTK手術

顆粒状角膜変性症、帯状角膜変性症や角膜白斑などの角膜混濁による視力低下に、エキシマレーザーを用いて混濁を削除することにより視力回復させる治療法です。PRK同様の手法で、角膜上皮をエキシマレーザーで取り除いた後、角膜実質にある混濁を削除します。厚生省に申請受理された施設では健康保険の適応となります。

PRK後の一般的な症状

●術後の痛み

角膜上皮が再生するまでのおよそ1週間程度は痛みがあります。

●角膜上皮下混濁(ヘイズ)

きわめてまれに視力に影響するような混濁を残す場合があります。

●夜間の見にくさ・ハロ・グレア・コントラスト感度の低下

術後早期は特に、暗いところで光がにじんだり、まぶしかったり、光の周囲がぼんやりと見えたり、明るいところでも白っぽく輪郭があいまいに見えたりして、少し見にくさを感じることがあります。
濃淡の淡い文字が読みにくいことがあります。これらは1年を経過しても残る場合は改善しないこともあります。

●感染・角膜潰瘍

まれに手術を行った角膜が、ばい菌に感染する場合があります。この場合点眼薬を増やしたり、点眼回数を増やしたり、点滴を行ったりすることがあります。極めてまれに視力低下等の症状が残る場合があります。
予防のために手術後に処方する点眼薬を指示どおり使うようにして下さい。

PRKの適応について

PRKの適応

■医学的な理由による適応

コンタクトレンズ不耐症、不同視、先天性強度乱視、白内障術後乱視、角膜混濁の方など。

■職業上の理由による適応

資格取得のために規定の裸眼視力が必要である方、就業環境により眼鏡、コンタクトレンズが装用できない方など。

■美容上、利便性の理由による適応

美容上の理由から眼鏡をかけたくない方や、コンタクトレンズの手入れが面倒である方など。

以下の方は手術が受けられません

■18才以下の方

成長段階で近視の度が進む可能性があります。

■以下の疾患がある方

角膜内皮障害、角膜ヘルペス、円錐角膜、リウマチ性疾患、抗精神薬の長期服用者、妊娠している方、その他医師により不適切と診断された方。

将来への影響

■白内障への影響

PRKでは角膜の形状を変えることで眼内レンズの挿入手術時に矯正ずれが増すことがあります。

■緑内障への影響

PRKでは角膜の形状を変えることで圧平式眼圧計の測定誤差が増します。緑内障がある方にはPRKのメリットがデメリットを上回る場合のみ行います。

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